辛夷の咲く坂道で、
たわわに咲いてた
真っ白な辛夷の花
桜が咲く頃に
昔から言われてる
花冷え花曇りとは
よく言ったものだ、
昼間、小雨の降る中
近所の姉妹がお揃いの
黄色の長靴に赤い傘をさして
辛夷咲く下の坂道で遊んでいた
ゆっくり車を走らせて
窓を開け「ごめんね」と言ったら
恥ずかしそうに首を振って
傘をクルクル回して見送ってくれた
バックミラーを眺めると
みるみる小さくなって行く姉妹ふたり
まるで童話の風景を見たようなひととき
不思議に心が明るくなっていた
(=`´=)鶯も美声を響かせ鳴いていた、ホーケキョ、ケキョ
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