"オッサン" と高原鐵道、

2015年05月13日 01:51

燕が疾ります

その勢いを

目にするだけで

心が躍ります


この季節

燕の宿もつ家を

いつも訪ねます


この家の亭主の口の悪さも又「ご馳走」
口を開けば"オッサン"たら"坊さん"たら
早う来んかい "若いツバメ"が待ってたでー!
円い眼鏡に丸顔の愛嬌に満ちた亭主は憎めない
何とも、何とも、この"オッサン"(笑)

ああーそうそう "オッサン"と云えば
小学生の児等を掴まえて
お盆の行灯の絵より 喧しい会話に飽きて
"オッサン等"早う描きやー!なんて云って
大笑いされた痴れ者も ドッカに居たっけ

燕は「隠れてとおるやろー "オッサン"」
"オッサン"来よるから、気ーつけやー!って云うといた
確かにあのえんび服の尻尾だけが見えている

リサイクルゴミを運んで帰り道にあたるこの家は
燕の巣が6ヶ所もある
ツバメ達も口の悪ささえ忍べば、優しく気楽な宿なんだろう
おい、"オッサン"にはいらんけど珈琲入れてくれー

奥さんが 同情しながら煎れてくれる何時もの珈琲さえ
ほろ苦くてもニコニコ笑っている
カーン、カーン、カーン
高原鐵道の踏み切りの音がする
慌てて外に出て待てば、すでに夕暮れ深く

ダダー、ダダーっと聞こえる電車の音
シマッター!!前から来るはずの電車は後ろから
アハ、撮れた写真は 電車の尻尾だけ‥‥
"オッサーン"上手いこと撮れたケー
夫婦で画面を覗く、
あはっ、アトの言葉はもう不用だろう!!





(=`´=)見たのは「尻尾」だけさ、(ナニカ?)


関連記事