誰もいない夏の畠と道で
青い空に
白い薄雲が走る
時折 緑の草が
地上の低いところを
颯いて行く風に
煽られて波になる
信楽勅旨駅に続く
細い道に
盛りを過ぎた向日葵と
顔を見せた 秋桜が揺れる
赤トンボもせっかく見つけた 遊び場なのに
クルクル振り回されて 迷惑そうに戸惑う
誰もいない畠
誰もいない道
その片隅で独り屈み 夏の匂いと風の音
見えるのは緑濃くする コスモスの葉と
強い夏の光と吸い込まれそうな空
風にせき立てられ流れる 白いすじ雲ばかりだ
ああ、気持ち良い夏
ああ、懐かしさ募る夏
ああ、力が漲ってくる
幸福って飾り立てずともこんな身近なところに
そう、そのまんま、そのまんまと教えてくれる
(=`´=)暑中見舞い申し上げます、(__)ペコリ
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