一通の手紙に、

2015年07月13日 22:41

すっかり

陽は落ちかけ

うだるような

蒸し暑い夕暮れ


紫陽花も もの憂げに

壊れたエアコンの

ドライを強にして

扇風機の風量を最大に


思い切り首を振らせて

オマケに団扇で風を送る


色々の郵便物の中に一通の手紙があった


冒頭に涼しげな俳句一句

「風鈴の音くぐり来て客となり」


そうだ、そうだ、昔緊張して訪ねた家で

風鈴の音を聞いてホッとしたことがあったっけ、

それに一昨日、久しぶりに庭で 高く飛ぶ蛍を見たけど

急に空気が冷えて涼しくなったような気がした



そして手紙の末尾にも一句、結んであった

「それなりに陰なき蟻の歩みけり」


つよい陽射しの中、休むことを知らぬ気に

歩み続ける蟻を見る機会のない我が身も

人それぞれの歩み、そうそう、そうですよね、



一通の手紙に どことなくホッとして

暑さが少し 和らいだ気がした






(=`´=)アハッ、少しばかり 過ごし易い時間になって来ましたね、


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