一通の手紙に、
すっかり
陽は落ちかけ
うだるような
蒸し暑い夕暮れ
紫陽花も もの憂げに
壊れたエアコンの
ドライを強にして
扇風機の風量を最大に
思い切り首を振らせて
オマケに団扇で風を送る
色々の郵便物の中に一通の手紙があった
冒頭に涼しげな俳句一句
「風鈴の音くぐり来て客となり」
そうだ、そうだ、昔緊張して訪ねた家で
風鈴の音を聞いてホッとしたことがあったっけ、
それに一昨日、久しぶりに庭で 高く飛ぶ蛍を見たけど
急に空気が冷えて涼しくなったような気がした
そして手紙の末尾にも一句、結んであった
「それなりに陰なき蟻の歩みけり」
つよい陽射しの中、休むことを知らぬ気に
歩み続ける蟻を見る機会のない我が身も
人それぞれの歩み、そうそう、そうですよね、
一通の手紙に どことなくホッとして
暑さが少し 和らいだ気がした
(=`´=)アハッ、少しばかり 過ごし易い時間になって来ましたね、
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