「またなあ〜」、
夜遅く吹いた
「春一番」の後
ゆるんだ大気が
また冷えた
小雪が時おり
散らついたのに
この木槿の
力強さは何だ、
この地に来た時に
妙に親しげに話し掛けてくれた男が
いつしか親しい知人となっていたが
つい先日急逝した。
思えば夜、風の舎に向かった時に出会った
救急車に乗っていたのだろう
あの人ナッコイ声が今にも聞こえて来そうだ
それから彼は知人でなく友人だったと思い知る
坂道の上に咲く木槿は知るよしもないが
すでに、季はゆっくり春迎える支度をしている
朴訥に弾ける準備する 木槿の実に
彼の、あの笑顔を想い出す
モーニングを終えての別れ際のあいさつは、
いつも「またなあ〜」だった。
春が来たら言ってやろう
オイオイ、春だぞう〜!
ゆっくりしろやー、「またなあ〜」って
(=`´=)ご冥福を祈ります、(_ _)
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