みどりの安曇野、

2016年05月29日 21:01

水豊かなる

万水(よろずい)の

ほとりに

われは生まれけり

河辺の柳

うちけぶり

すみれの匂う

春の朝

雲雀の声に夢さめて

雀の巣をばあさりつつ


芦の葉末に風そよぎ

木の葉かつ散る秋の暮れ

夜長の夢のさえさえて

眠りかねたる折りからに

乗り下しゆく川船の

ふなうた耳にひびくとき

人の浮世のある意味を

くるしき胸に覚えたり


安曇野 万水川のほとり

(井口喜源治の詩「次郎」より一部抜粋)



山葵で有名な大王農場の傍を流れる万水川の一角、
前日の雨が嘘のように晴れた朝
みどり滴る「鐘の鳴る丘」からもう一度立ちよりました。

まるで夢のように美しい万水川と出会いました。
あはっ、それはそうですよね、
あの著名な映画監督黒澤明が「夢」のロケ地に選定し
この水車小屋3戸も舞台として名作「夢」が完成しました。

秋、冬、夏は重ねて来た安曇野、
この季節は初めてでした



ことば遊び二句


「よろずいの緑に抱かれみち草す」

「五月ゆく野ぼとけ愛しあづみ野や」






(=`´=)小さないい旅でした。ペコっ、


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